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フィルム事業について

フィルムは高分子の薄膜のことで、素材の種類は色々ありますが、ここでは当社製品の各種プラスチックのフィルムについてご説明します。

私たちの身近には、お菓子の袋やカップ麺の包装、アルミ色のお茶の袋、家庭用のラップフィルム、スーパーのレジ袋など、数え切れないフィルムが使われています。特に食品用途では、フィルムの高性能化が食品の保存性を高め、そのまま加熱できるレトルト食品を生み出すなど、現在の食卓を便利に、豊かにしています。

フィルムは厚みの差を別にすればどれも同じように見えますが、用途により様々な機能が与えられています。例えば、空気中の酸素で熱くなる使い捨てカイロは、透湿防水フィルムという酸素を通す微細な穴のあるフィルムで覆われていますが、使用前の外袋はカイロが熱くならいないように酸素を遮断する酸素バリアフィルムで作られています。このような酸素バリアフィルムは中身の食品が酸化して傷むのを防ぐため、食品用途に広く使用されています。当社は透湿防水フィルムも高性能の酸素遮断ハイブリットコートフィルムもラインナップに揃えています。また、カップ麺などの包装用途の、熱で収縮するシュリンクフィルムは、透明なものから全面カラー印刷用まで取り揃え、国内トップシェアを誇ります。

当社は1964年に「チューブラー法同時2軸延伸製膜技術」という独創的な製造技術を確立し、これを中核技術として様々な機能を持つフィルムの開発を行い、生産してきました。これからも生活を豊かにするフィルムの研究・開発をつづけてまいります。

沿革

1960(昭和35)年 水冷法チューブ無延伸PPフィルム(透明IPP)開発
1962(昭和37)年 セロファン「セロエース」上市
1963(昭和38)年 IPP「ポリエース」上市
1964(昭和39)年 チューブラー2軸延伸OPP「ポリルミー」PPシュリンク「コージンポリセット」上市
1970(昭和45)年 チューブラー2軸延伸単膜ナイロンフィルム「ボニール」上市
1972(昭和47)年 Tダイ無延伸単膜PPフィルムCPP「ポリエース」上市
1975(昭和50)年 Kコート 「ボニール-K」上市
1980(昭和55)年 チューブラー単膜L-Lシュリンクフィルム「コージンポリセットU(現行同UM)」上市
1984(昭和59)年  透明帯電防止(導電性)フィルムPE「ハイシールドT」上市
高速広幅Kコーター操業開始「HS-KOP」上市
1990(平成2)年  透湿防水フィルム「コージンTSF」 PP・PET・L-L縦1軸シュリンクフィルム「LVS」上市
チューブラー多層L-Lシュリンクストレッチフィルム「コージンコーラップ」上市
1997(平成9)年 チューブラー2軸延伸多層ポリオレフィン収縮フィルム「ポリセットSW(現行同SW101)」上市
1999(平成11)年 チューブラー2軸延伸多層ガスバリアーナイロンフィルム「SPY」上市
2001(平成13)年 チューブラー多層・架橋L-Lシュリンクストレッチフィルム「コーラップSG21(現行同CS)」上市
2003(平成15)年 非塩素系ハイガスバリアコートフィルム 「コージン コーバリア」上市 
2012(平成24)年11月 フィルム事業と化成品事業を会社分割により分離、興人フィルム&ケミカルズ株式会社を設立。